「試用期間中だけど仕事が合わない」「体調を崩して続けるのが難しい」など、試用期間中の退職を考えている方は少なくありません。
しかし、試用期間中に退職できるのか、手続きはどうすればいいのか、不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、試用期間中に退職する場合の法律上定められたルールや試用期間に辞めるメリットとデメリット、短期離職を繰り返さない方法まで解説していきます。
実際に試用期間中に退職した体験談やまとめ動画も紹介しているので、是非ご確認ください。


試用期間中でも法律上は退職できる
試用期間中の退職に不安を感じる方も多いですが、法律上は試用期間中であっても退職する権利が保障されています。
これは憲法で定められた職業選択の自由及び民法で定められたものであり、労働者の基本的な権利として認められています。
ただし、試用期間であっても自由にいつでも辞められるわけではなく、雇用契約の種類によって退職に関する制限がやや異なります。試用期間中の退職について、以下の3点について法律上のルールを解説していきます。
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ごく稀に、「試用期間であれば好きに辞められる」「バックレても問題ない」と誤った解釈をしているケースが見られます。
ですが実際は、試用期間であっても雇用契約の種類に応じた法律の定めに則った流れで退職する必要があるため、注意しておきましょう。
正社員は最短2週間の期間が必要
正社員の場合、民法第627条の規定により、試用期間中であっても退職の意思を表明してから最短で2週間後に退職することが可能です。
これは雇用期間の定めのない労働契約(無期雇用契約)に適用される規定であり、試用期間中であっても同様です。
また、就業規則によってさらに長い退職予告期間が定められている場合もありますが、法律上は2週間前に申し出ることで退職が可能になります。
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企業によっては、「試用期間中は契約社員」として雇用し、試用期間が終わり次第、正社員として改めて契約する場合もあります。
この場合においては、試用期間中はあくまで「有期雇用の契約社員」となり、正社員の規定は適用されないため、注意しておきましょう。
>最短で退職する方法や2週間前ルールより早く辞める方法はこちらでも解説


契約社員はやむを得ない理由があれば退職可能
契約社員やパート・アルバイトなどの有期雇用の社員の場合、原則として契約期間中は退職できません。
ですが、やむを得ない理由がある場合は民法第628条に基づいて、即時に雇用契約を解除(退職)することができます。
契約社員が期間中に退職できる、やむを得ない理由の具体例は以下の通りです。
- 病気やけがで働くことができなくなった場合
- パワハラやセクハラなどの違法行為を受けた場合
- 家族の介護などが必要になった場合
上記を見ると分かるように、契約社員は意外にも退職のハードルが高く、試用期間中に辞めるのがやや難しい雇用形態といえるでしょう。
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人材不足の職場ほど、退職申し出の際に強い引き止めを受ける可能性が高く、「やむを得ない退職理由」を伝えても認めてもらえないこともあるでしょう。
しかし、自身を取り巻く状況次第では、「試用期間中であってもすぐに辞めたい!」という人もいるでしょう。
もしも自力で退職することが難しい場合や、不当な在職強要をされる場合は、退職代行サービスの利用も検討しましょう。
>おすすめ退職代行サービス比較はこちら




会社の合意があれば即日退職もできる
法定の予告期間である2週間を待たずとも、会社との合意が得られれば即日退職することが可能です。
退職の合意を得るためには、誠実に退職理由や仕事を教えてもらったことへの感謝を伝えることが重要です。
会社側も、自社で働く意欲を失っている人を雇い続けるメリットが極めて薄いため、退職に応じてくれる場合が多いでしょう。
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ごく一部のブラック企業においては、契約期間中に退職することに対して損害賠償を請求されたり、指導料などの名目で金銭を請求されたりすることがあります。
ですが、いかなる場合においても、労働契約の不履行を理由とした違約金・損害賠償などを行うことを予定した契約はできません。
参照:e-GOV 法令検索「労働基準法」
退職に伴って、このようなトラブルに巻き込まれてしまった場合は、労働基準監督署や、法的対応が可能な弁護士の退職代行へ相談するようにしましょう。




試用期間中でも退職すべき具体例
試用期間中であっても、以下のケースに該当する場合、できるだけ早く退職することが望ましいでしょう。
労働環境や条件に重大な問題がある場合や、結果的に体調を崩してしまった場合は、早期の退職を検討すべき場合があります。退職すべきそれぞれの状況について、以下に詳しく解説していきます。
激務で体調を崩してしまった
過度な残業や休日出勤の要求、極端な長時間労働により心身の健康に支障が出始めている場合は、速やかな退職を検討すべきです。
特に以下のような状況においては、退職を前向きに検討する必要があります。
- 慢性的な疲労や不眠が続いている
- 食欲不振や体重の急激な変化が見られる
- 出社時に強い不安や緊張を感じる
ですが、仕事の方法の工夫や上司への相談などで環境を改善することが難しい場合、自分自身の体を第一に考えた決断をする方が望ましいでしょう。
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試用期間中はストレスがかかりやすい時期でもあります。
新しい仕事と環境に不安やプレッシャーを感じ、ある程度体調に影響が出るのは普通のことであり、問題ありません。
ですが、度を超えた体調不良や苦痛を感じる場合は、退職を検討した方がいいでしょう。
パワハラやセクハラが横行している
職場でパワハラやセクハラなどのハラスメントが発生している場合、心身の健康を損なう可能性が高く、また法的にも重大な問題となります。
試用期間中のハラスメントは、本採用後も継続する可能性が極めて高く、できるだけ早く新しい環境へ転職することがおすすめです。
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パワハラなどのハラスメントを理由に退職する場合は、自己都合退職ではなく会社都合退職とすることができるため、失業保険(基本手当)の需給において有利になります。
ただし、会社側がパワハラの事実を認めない場合、自己都合退職にされてしまうため、注意が必要です。
会社都合で退職するためには、パワハラの証拠集めをしたうえで、然るべき対応をするようにしましょう。
ハラスメントに対して損害賠償請求をしたい場合は、こちらのおすすめ退職代行の中から「弁護士運営」のサービスに依頼しましょう!




事前に聞いていた契約内容と異なる待遇だった
採用時に説明された労働条件(給与、勤務時間、業務内容など)と実際の状況が大きく異なっている場合は、重大な労働契約の違反となります。
このような状況では、信頼関係の回復が困難であるため、早期の退職を検討することが賢明といえるでしょう。
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労働契約という非常に重要な約束事を反故にされる場合、それ以外の労働関係法令についても順守されているか疑わしく、できるだけ早く退職することが望ましいといえるでしょう。
労働関係法令に違反しているブラック企業の場合
労働基準法などの法令違反が明らかな場合、自身を守るためにも早期の退職を考えるべきです。
具体的な労働基準法の違反例としては、以下が挙げられます。
- 賃金の未払い
- サービス残業の強要
- 法定休日の未取得
- 有休休暇を自由にとらせない
- 社会保険未加入
これらの状況に該当する場合、試用期間中であっても躊躇せずに退職を検討することがおすすめです。
自身の健康や権利を守ることは、労働者として当然の選択であり、むしろ早期に気づいて対応できることは、長期的なキャリア形成の観点からもプラスになると考えられます。
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上記のようなブラック企業に入社してしまった場合は、労働基準監督署への相談や通報、および証拠となる書類や記録の保管を徹底する必要があります。
また、未払い賃金がある場合は、退職時に必ず請求の上で清算しておきましょう。


試用期間中に退職した体験談
ここからは、実際に「試用期間中の退職」を経験した人の体験談をご紹介していきます。
暗黙のサービス残業で資格取得を目指すSES企業を退職
私は以前入社したSES企業を試用期間中に退職しました。
理由は、採用ページと実際の業務内容が大きく違っていたからです。
「業務を通じて実務経験を積みつつ資格取得講座で学び、資格取得後はIT業務に従事する」と記載されていましたが、実際は「資格を取るまではノルマのあるコールセンター業務に就き、業務後に期限付きで学習する」というものでした。
半強制的に業務後に学習をさせる「暗黙のサービス残業」となっており、
続きを読む
このままでは心身がもたないと感じ、自分を守るために退職を決意しました。
さらに、退職時には「ヒアリングのために3日連続で出社を」と求められましたが、入社前研修の交通費すら支給されておらず、不信感が募っていたため、コロナ禍を理由に郵送で対応しました。
この経験から、入社前の情報確認や、自分を守る行動の重要性を痛感しました。
体験談寄稿者のプロフィール
- 年齢:26歳
- 性別:女性
- 職業:ITエンジニア
「辞めて良かった」厳しい環境で試用期間中に退職
大阪のホテルの製菓部門に入社しましたが、試用期間中に退職しました。
試用期間中は月8日の休みがあるものの、始発で出勤し終電で帰る日々。
片道1時間半かけて通勤し、先輩より遅れれば叱責され、職場には怒号が飛び交い、時には体罰もありました。
技術職の現場は「一度しか説明してもらえない」現場についていけず、心身ともに限界に。
そんな中、一つ上の先輩から「クリスマスは1週間泊まり込みだよ」と聞かされ、絶望感が募りました。
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そしてある朝、涙が止まらず、体が動かなくなりました。
「迷惑をかけたくない」と思いながらも、意を決してシェフに退職を申し出ると、鼻で笑われ、「今回は根気のないやつばっかりやったな」と一蹴されました。
さらに、人事に退職の意向を伝えると「一生定職につけず、挫折を繰り返すぞ」とまで言われました。
辞めた後も、しばらくは自分を責め続けましたが、今は「あの時、逃げて本当に良かった。」と考えています。
体験談寄稿者のプロフィール
- 年齢:39歳
- 性別:女性
- 職業:ホテルの製菓部門
休日でもオンラインMTGを行う労働環境に疑問を感じて退職
大学卒業後、新卒で教育コンサル企業に入社しましたが、わずか2週間で退職しました。
主な業務は法人向けの新規営業と、導入企業へのカスタマーサクセス対応でした。
退職理由は大きく2つです。
1つ目は会社の雰囲気とのミスマッチ。過剰な明るさや、プライベートへの干渉がストレスでした。
2つ目は長時間労働で、休日にも長時間のオンラインMTGがあり、この働き方を続けるのは難しいと感じました。
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退職時は強く引き留められましたが、「今なら別の会社でやり直せる」と考え、意志を貫いて辞めました。
その後すぐに転職活動を開始し、4社から内定を獲得。
現在のIT系ベンチャー企業に入社して、もうすぐ5年になります。
この経験から学んだのは、「環境が変われば、自分も変われる」ということ。
無理をして続けていたら、今のように前向きには働けていなかったと思います。
体験談寄稿者のプロフィール
- 年齢:27歳
- 性別:男性
- 職業:教育系コンサルの総合職
応募時と実際の勤務内容に大きな違いに戸惑い退職
応募時の条件と実際の勤務内容に大きな違いがあったため、試用期間中に退職しました。
私は「6時間勤務のパートタイム一般事務」として採用され、募集要項には「未経験歓迎・先輩が丁寧に指導」と記載されていたため、安心して初出社を迎えました。
面接では、パート職員の欠員補充との説明を受けましたが、実際には正職員の産休代替ポジションであり、担当業務も一般事務に加え、営業事務も含まれていました。
続きを読む
さらに問題だったのは、指導係の先輩職員が切迫早産で休職中だったことです。
出勤時間も体調に合わせて自由という状況で、十分な引き継ぎもなく、指導はメールのみ。
マニュアルもなく、社内には暗黙のルールが多く、何ひとつ業務がこなせないまま日々が過ぎていきました。
にもかかわらず、数日後には一人での業務を任され、何が終わっていて何が終わっていないのかも分からないまま、気づけば8時間以上働いている日が続きました。
このままでは心身がもたないと判断し、試用期間中ではありましたが、やむなく退職を決意しました。
体験談寄稿者のプロフィール
- 年齢:37歳
- 性別:女性
- 職業:事務職


試用期間中に退職するメリット
「試用期間中の退職はよくない」という一般的な意見もありますが、キャリアの早期見直しという観点から見ると、実は様々なメリットがあります。
試用期間における退職の具体的なメリットは以下の通りです。
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環境や条件が合わないと感じた際に、適切な判断を下すことで、より良いキャリア形成につなげることができるでしょう。
ただし、試用期間中の退職を繰り返すことで、転職先の選択肢を狭めてしまう可能性もあるため、注意しておきましょう。
いち早く転職先を探せる
試用期間中に退職を決断することで、いち早く転職先を探せる点が大きなメリットのひとつです。
「辞めたい」「長くは働けない」と考えながらズルズルと働くよりも、市場価値が下がる前に転職活動を開始できるという点において、試用期間中の退職はメリットといえます。
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ただし、試用期間中の退職という経歴に対し、会社によっては「ウチでも同じことが起きるのではないか?」と危惧されることは多くなるでしょう。
そのため、退職及び転職理由を言語化し、面接を通して採用企業の不安を払拭する必要があるため、注意しておきましょう。
合わない職場のストレスを最小限にできる
自分とあっていない職場環境や業務内容の場合、試用期間中の退職を決断することで、ストレスを最小限に転職活動に臨むことが可能になります。
また、早々に退職の決断をすることで、仕事を続けていれば起きるかもしれない以下の問題を防ぐことができます。
- 過度なストレスによる深刻な健康被害
- 業務パフォーマンスの低下による自己評価の低下
- 人間関係の悪化
このように、試用期間中の退職は、適切なタイミングでの決断により、キャリアの方向性を早期に修正できる重要な機会となります。
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ただし、職場環境との不一致を理由に試用期間中の退職を行う場合は、転職先においても同様のことが起きる可能性があります。
短期離職を繰り返さないようにするためには、自身の得意領域ややりたくないことを言語化し、キャリアの軸を定めたうえで転職活動をすることがおすすめです。
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試用期間中に退職するデメリット
試用期間中の退職には、キャリア形成上考慮すべきいくつかの課題もあります。
試用期間中に退職するデメリットは以下の通りです。
これらのデメリットを正しく理解し、適切に対処することで、より良い転職活動につなげることができます。それぞれ詳しく解説していきます。
転職に苦戦する場合がある
試用期間中の退職は、次の職場を探す転職活動において不利になる可能性があります。
なぜなら、どの企業においても短期離職はできる限り避けたいと考えており、試用期間中の退職をした求職者は自社においても短期間で離職につながるリスクが高いと判断されやすいためです。
そのため、面接の際には以下の点を特に注意して伝える必要があります。
- 前向きな退職理由を伝える
- 前職に対して批判的な発言は控える
- 転職希望企業では短期離職はしない根拠を伝える
- 中長期的なキャリア設計の上で必要に応じて面接で話す
ただし、業界によっては「短期離職をしている」ということは、転職活動において不利な要素になりやすいことは事前に理解しておきましょう。
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短期離職をすると、どうしても転職活動においては不利になると言わざるを得ません。
無収入の期間を最小限にするためにも、可能な限り退職前に内定を獲得し、そのうえで退職を申し出る方がいいでしょう。


短期離職を繰り返すきっかけになる可能性がある
一度試用期間中に退職を経験すると、次の職場でも同様の判断をしやすくなる傾向があります。
そのため、試用期間中の退職を検討する際には、「次の職場でも同じことは起きないか?」「長く続けられる仕事はどんな仕事か?」と自問自答し、そのうえで退職の決断をするようにしましょう。
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短期間で離職することを繰り返すと、仕事経験やスキルが蓄積されず、結果的に転職先の選択肢が年齢を追うごとにドンドン狭くなってしまいます。
キャリアの選択肢を広げ、中長期的な人生設計を達成するためにも、退職するタイミングは慎重に考えるようにしましょう。
引き止められる可能性が高い
試用期間中の退職は、会社側にとって予期せぬ事態となるため、様々な形での引き止めが行われる可能性があります。
多くの場合、会社側は人材の採用や育成に投資を行っている段階であり、試用期間による退職はその回収が難しくなることを意味しましょう。
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常識の範囲内の引き止めであれば、退職の意思が揺るがないことを伝えることで、問題なく退職することが可能です。
ですが、中には退職を認めず退職届を破り捨てるブラック企業も存在し、その場合は退職を巡って冷静に話し合う必要があるでしょう。
もしも一人で退職することが難しいと感じた場合は、労働局や退職代行サービスに相談することを検討するといいでしょう。




試用期間中の退職の基本的な流れ
試用期間中の退職を円滑に進めるためには、適切な手順を踏んで進めることが重要です。
突然の申し出は会社側の混乱を招く可能性があるため、計画的に進めることで、お互いにとってよりスムーズな退職プロセスを実現できるでしょう。
具体的な手順は以下の通りです。
退職の意思を固める
退職を決意する際には、十分な検討と準備が必要です。この段階で以下の点について確認することが重要です。
- 退職理由の整理と明確化
- 今後のキャリアプランの検討
- 経済的な準備状況の確認
- 家族や関係者との相談
特に試用期間中の退職の場合、その決断に至った理由を客観的に説明できるよう、しっかりと整理しておくことが重要です。
上司へ報告し退職届を提出
退職の意思が固まったら、まずは直属の上司に報告を行います。
この際の報告はできる限り対面で行うようにし、メールや電話での連絡は避けましょう。
上司へ退職の報告後、直属の上司、もしくは人事部門に対して退職届の提出を行います。
退職日までに業務の引き継ぎを行う
試用期間中といえども、担当している業務の引き継ぎは行う必要があります。突然の退職により業務に支障が出ないよう、以下の点に注意して進めましょう。
- 現在進行中の業務の状況を文書化する
- 必要な資料やデータの整理を行う
- 取引先への挨拶や後任紹介を計画的に実施する
このように、退職のプロセスは計画的かつ丁寧に進めることで、会社との良好な関係を維持したまま退職することが可能となります。
特に試用期間中の退職は、会社側にとっても予期せぬ事態となる可能性が高いため、できる限り配慮をもって進めることが重要になるでしょう。
試用期間中でも円満退職するための伝え方
試用期間中の退職を申し出る際は、その伝え方によって、その後の展開が大きく変わってきます。
適切な伝え方を心がけることで、会社との良好な関係を維持しながら、円満な退職を実現することができます。
退職理由別の効果的な伝え方について解説していきます。
試用期間中でも円満退職するための伝え方
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試用期間に辞める場合であっても、誠実に退職理由や仕事を教えてもらった感謝を伝えることで、円満退職を実現することが可能です。
トラブルを最小限にするためにも、以下のポイントを心がけるようにしましょう。


業務内容と自身の適性が合わないケース
業務内容と自身の適性の不一致を理由に退職する場合は、建設的な態度で説明することが重要です。具体的な伝え方のポイントとして下記があげられます。
- 自身の努力や工夫について具体的に言及する
- 会社や上司のサポートへの感謝を示す
- 適性の不一致を客観的に説明する
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業務内容に適性が無かったことを退職理由とする場合、異動や配置転換を条件に引き止めを受ける可能性があります。
退職を伝える際、このようなカウンタオファーを受けてもすぐに回答ができるように、事前に「この条件なら退職しない」という線引きを決めておくといいでしょう。
ただし、退職時に受けるこのような提案は、社内調整できずに実現しない場合もあるため注意しておきましょう。
期待していた仕事内容と現実にギャップがあったケース
入社前の想定と実際の業務内容に違いがあったことが退職理由でも、相手を責めるような表現は避け、事実に基づいて冷静に説明することが重要です。
下記のような要素を含めて説明するとよいでしょう。
- 事前に理解していた業務内容
- 実際の業務との違い
- 今後のキャリアプランとの関係性
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同様の転職を繰り返さないようにするためには、転職活動の際に転職エージェントやカジュアル面談を活用し、よりリアルな職場の情報を把握するように心がけましょう。
体調面で継続が困難なケース
体調面での問題がある場合は、できるだけ具体的な状況を説明し、継続が困難である理由を明確に伝えることが重要です。
体調不良が退職理由の場合の伝え方のポイントは以下の通りです。
- 現状について伝える
- 医師からの助言(ある場合)
- 業務継続による健康リスク
いずれのケースでも、会社に対する感謝の意を示しつつ、自身の状況や判断を冷静に説明することが重要です。また、可能な限り業務の引き継ぎにも協力する姿勢を示すことで、より円満な退職につながります。
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なお、パワハラが原因で体調不良になっている場合、然るべき部門に通報し、退職理由をパワハラとして伝えることで「会社都合退職」とすることが可能です。
パワハラ加害者である上司との関係性は壊れるものの、有利な条件で失業給付を受けられるため、退職理由とすることを検討するといいでしょう。


試用期間中の退職を前向きな転機とするために
試用期間中の退職は、キャリアにおける新たなスタートを切るチャンスでもあります。
この経験を活かし、より良い職場環境や自己実現につなげることで、キャリアの転換点として前向きに活用することができます。
試用期間中の退職を前向きなキャリアの転機にするポイントとしては以下の通りです。
前向きな転機にするポイント
それぞれ詳しく解説していきます。
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試用期間中の退職を自分自身がどうとらえるかで、その後のキャリアをより良いものにするきっかけに変えることができるでしょう。
就職活動で試用期間退職をポジティブに説明する
試用期間中の退職経験は、転職活動においてネガティブにとらえられがちです。
ですが、面接を通して適切に説明することで、むしろ自己理解の深さや決断力をアピールできる材料とすることができるでしょう。面接での効果的な説明方法の例として、以下のポイントがあげられます。
- 退職から学んだ教訓や気づきを具体的に説明
- 次の職場選びに活かした判断基準を明確に示す
- 自己分析の深化につながった点を強調
このように、経験を前向きに捉え直すことで、次の就職活動において説得力のある説明が可能となります。
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退職について、どうしてもネガティブな捉え方しかできない場合は、キャリアバディ 有料相談サービスで専門家に壁打ちすることがオススメです。
自己分析を通して適切な職種を選択する
試用期間中の経験は、自身の適性や価値観をより深く理解する貴重な機会となります。
この経験を通じて得られた気づきを、次のキャリア選択に活かすことが重要です。具体的には以下のような分析を行います。
- 前職で感じた課題や不適合の要因分析
- 自身の強みや興味の再確認
- 理想の職場環境や働き方の明確化
これらの分析結果を基に、より自分に合った職種や企業を選択することができるようになるでしょう。
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特に、仕事内容が合わずに退職することになった場合は、自己分析を深めることで短期離職を繰り返すことを防ぐことができるでしょう。
一人で自己分析を深めることが難しい場合は、キャリアバディでキャリアコンサルタントなどの専門家に相談することがおすすめです。
転職エージェントのサポートを受ける
試用期間中の退職経験を持つ場合、どうしても転職活動においてはやや不利になると言わざるを得ません。
そのため、転職の際には転職エージェントを活用し専門家からサポートを受けることで、よりスムーズな再就職を実現できるでしょう。
転職エージェントの具体的なサポート内容は以下の通りです。
- 経験やスキルを踏まえた適切な求人の紹介
- 面接対策や履歴書作成のアドバイス
- 業界動向や市場価値の客観的な分析
転職のプロフェッショナルであるエージェントのサポートを受けることで、より戦略的な転職活動が可能となります。
自身の経験やスキル、希望条件次第では、非公開求人の紹介も受けられることもあるため、転職活動の際にはまずは2~3社の転職エージェントに登録し、求人紹介を受けるようにしましょう。
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転職エージェントを経由して応募することで、担当者から企業の採用担当者にフォローしてもらうことが可能です。
そのため、自己応募では応募書類が通らない企業でも、エージェント経由であれば面接目で進める場合もあります。
ただし、転職エージェントや担当者によっては、機械的に求職者と企業の求人をマッチングさせるだけの場合もあるため、まずは面談を通して信頼できるエージェントを探すところから始めるといいでしょう。
試用期間中の短期離職を繰り返さないようにするためには?
試用期間中の退職を経験した後は、同じ状況を繰り返さないための対策が重要となります。なぜなら、短期間の離職を繰り返すことで就職先の選択肢が少なくなり、中長期的なキャリアの目標を達成できない可能性が高くなるためです。
再度の短期離職を防ぐための具体的な方法は以下の通りです。
それぞれ詳しく解説していきます。
徹底した自己分析を行う
試用期間中の短期離職を何度も繰り返さないようにするためには、徹底した自己分析を行うことが重要です。
自己分析を行う際のポイントは以下の通りです。
- 前職で感じた不満や課題の本質的な原因
- 自身の価値観や譲れない条件の明確化
- 働く目的や長期的なキャリアビジョンの再定義
自身の価値観や仕事で譲れないポイント、中長期的な目標を改めて言語化する自己分析によって、自分に合った職場環境の条件が明確になっていきます。
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キャリアバディでキャリアコンサルタントに相談することで、より多角的で深い自己分析が可能になります。
適性のある仕事に就く
短期離職を繰り返さないようにするためには、自己分析の結果を基に、自身の適性に合った職種を選択することが重要です。
仕事を選択する際は、以下の要素を総合的に考慮する必要があります。
- 自身のスキルや経験が活かせるか
- 興味・関心分野との一致しているか
- 働き方や環境面での要望とマッチする点が多いか
特に、前職での経験を踏まえ、自身が長期的に続けられる職種かどうかを慎重に見極めることが大切です。
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もしも「自分に仕事が合っていない」と感じて離職を繰り返す場合、自己分析が足りていない可能性があります。
まずは自分と向き合い、自身のスキルや経験、中期的な目標と向き合ったうえで適職を考えるようにしましょう。
転職活動に妥協しない
短期離職を防ぐためには、転職活動の段階で十分な情報収集と検討を行うことが不可欠です。
特に企業研究においては、表面的な情報だけでなく、実際の職場環境や業務内容について可能な限り詳細を確認することが重要です。応募前に確認すべき主なポイントとして下記があげられます。
- 具体的な業務内容と求められるスキル
- 社風や職場の雰囲気
- キャリアパスや成長機会の有無
これらの情報を丁寧に収集し、慎重に判断することで、ミスマッチを防ぐことができます。
企業の募集要項に記載されている情報だけではなく、口コミサイトのチェックやカジュアル面談などを通して情報収集を行い、総合的に判断するようにしましょう。
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徹底した企業研究で働きたい企業を絞り込んだら、応募書類のブラッシュアップや面接対策を行い、採用される確率を引き上げることに注力するといいでしょう。
キャリアのプロに相談する
転職活動においては、転職エージェントのキャリアアドバイザーの支援や、有料のキャリアコンサルティングを受けることで、より適切な判断が可能となります。
キャリアや転職の専門家に相談することで、以下のメリットが得られます。
- 客観的な視点からのキャリア分析
- 業界・企業についての詳細な情報提供
- 面接対策や条件交渉のアドバイス
プロの視点や意見を参考にしつつ、「どんな環境から仕事を続けられるか」を主体的に考え、就職先を検討するようにしましょう。
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キャリアバディなら転職エージェントとは違い企業との利害関係が無いため、フラットな視点からアドバイスを受けることができます。
有料サービスではありますが、専門家によっては安価な利用料金で相談できる場合もあるため、キャリアのプロに相談したい際には、是非ご活用ください。
試用期間中の退職まとめ
試用期間中の退職は、法律上認められた労働者の正当な権利であり、適切な手続きを踏めば円満に実施することが可能です。重要なのは、退職を決意した場合は、正社員の場合は最低でも2週間前までに会社に申し出ることが必要となりますが、できるだけ早めに相談することで、よりスムーズな退職を実現できるでしょう。
ただし、試用期間中に辞めることは「いち早く次の転職先で働ける」というメリットだけではなく、「転職に苦戦しやすい」「短期離職を繰り返すキッカケになる」等のデメリットもあるため、慎重に判断する必要があります。
それでも試用期間中に退職する場合は、自身の選択をより良いキャリアを築くための一つのステップとして、前向きに捉えていくことがキャリア形成の秘訣といえるでしょう。



